Entry 79 Permanent LIN K
自分がやりたかったことに、楽器の演奏がある。なぜか分からないが、家にフルートがあったので、当時勤めていた学校の吹奏楽部の生徒に吹き方を教えてもらった。アルテの、世界中で使われている教則本も紹介してくれた。生徒の名前も忘れてしまったが、感謝している。いまは、文部省唱歌などを一人で吹いて楽しんでいる。心の平安のために練習を続けたい。
生徒に教えられたといえば、剣道もそうだ。剣道部の部長をはじめ部員たちが、礼儀正しく、かつ遠慮がちに、私の姿勢の悪さや、足さばきの不自然さを指摘してくれた。私の最初の剣道の師匠は、この生徒諸君である。私を剣道に導いてくれた、生徒諸君に感謝している。「〜道」というのも、やってみたかったことの一つであった。日本のひとつの文化として経験しておくのもわるくないと思う。子供のころ、母親の気まぐれで弓道をやらされた。迷惑な話だ。巻藁をたくさん射したが、放れが難しかった。ぎこちないのだ。先生の射は滑らかで美しい。なぜという問いに、右手を意識するな、なにも考えるな、という師の答え。弓道の先生方の話は難しいが、奥深い魅力がある。剣道の先生方の指導は、具体的で合理的である。「理合」(りあい)を大事にしている。剣道は理系、弓道は文系と感じたが、そう簡単に割り切れるものでもない。根底には禅の思想があるらしい。分からないはずだ。来年度からは剣道をする場所もなくなるけど、体の健康のために稽古を続けたい。
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